皆様こんにちは、岩手県(盛岡市・滝沢市・矢巾町・紫波町・花巻市・北上市・金ヶ崎町・奥州市・一関市・その他エリア)で中古住宅の買取再販を行っている、さいはん本舗です。今回は「相続した空き家の管理方法と放置リスク」について、これから空き家をどう扱うべきか悩んでいる方へ、実務的かつ分かりやすく解説していきます。
■相続空き家の増加と“見えない負担”
相続した家が誰も住まないまま空き家になってしまうケースは、全国的に増え続けています。親が元気なうちは問題になりにくいものの、いざ相続となると「遠方で管理できない」「売るにも手続きが面倒」「荷物が多すぎて片付けられない」など、現実的な課題が次々と出てきます。
そして厄介なのは、空き家は放置すると確実に負担が増える資産だという点です。建物は放っておけば劣化しますし、庭木は伸び、近隣からクレームが入ることもあります。さらに、2023年度から始まった制度改正により、管理不全と判断されると固定資産税の優遇が解除され、税金が一気に増える可能性もあります。
つまり相続空き家は、「何もしない」が最もリスクの高い選択なのです。
■空き家を放置することで起きる主なリスク
●1.建物劣化による資産価値の大幅ダウン
空気の入れ替えがない家は湿気がこもり、カビや腐食が進みやすくなります。また、雨漏りや外壁のひび割れは一度始まると一気に悪化し、気付いたときには修繕費が何百万円という規模になることも珍しくありません。
放置期間が長いほど、売却価格は下がり修繕費は上がるという構造は避けられません。
●2.雑草や倒木による近隣トラブル
庭の管理がされていないと雑草が生い茂り、害虫の発生源になったり、境界を超えて隣地へ侵入したりします。大きな木がある場合は倒木リスクが高まり、強風でフェンスや車を傷つけることもあります。結果、管理責任を問われて損害賠償につながる例もあります。
●3.空き巣・放火・不法投棄のリスク
空き家は「人の目がない状態」が続くため、犯罪のターゲットになりやすいのが現実です。ガラスを割られたり、外壁を破壊されたり、さらには放火被害に遭うケースも。犯罪に利用されれば、所有者としての責任も問われます。
●4.固定資産税の増額(管理不全空き家の認定)
2023年施行の改正により、倒壊の恐れがあるなど“管理不全”と判断された空き家は、固定資産税の住宅用地特例が解除される可能性があります。
すると税額が最大6倍まで跳ね上がるケースも。
この制度が導入されたことで、「放置しておくのは危険」という状況がさらに強まっています。
■空き家を適正に管理するためにやるべきこと
相続した空き家を守るために、最低限やっておくべき管理項目を整理します。
●1.通気・通水・清掃
人が住んでいない家は湿気がこもりやすく、設備も劣化しやすい状態です。
以下は最低限確保したいポイントです。
・月1回以上の換気
・水道の通水(サビ防止)
・雨漏りチェック
・室内清掃
・カビ対策
遠方で難しければ、空き家管理サービスを利用する選択も現実的です。
●2.庭木の剪定・雑草処理
外観は近隣トラブルの火種になりやすい部分です。
・雑草の除去
・庭木の剪定
・枯れ木の除去
・落ち葉清掃
これを怠ると「管理不全」と判断されやすくなるため、所有者として必須の作業です。
●3.防犯対策(鍵交換・施錠確認)
古い鍵はピッキングに弱く、複製されている不安もあります。
相続後、最初にやるべきなのが鍵交換です。
また防犯カメラやセンサーライトの設置も被害防止に有効。
●4.家財・残置物の整理
親の生活用品が大量に残っているケースは非常に多いです。
家財整理は後回しにすると精神的にも体力的にも負担が大きく、また売却の際にもマイナスに働きます。
近年は遺品整理・家財処分の専門業者も増えており、費用を抑えながら効率的に片付ける方法も選べます。
■管理が難しいなら「活用」か「売却」を検討するのが現実的
管理が負担になっている方や、遠方で定期的な管理が難しい方は、次の3つの方向性を検討すると負担が大きく減ります。
●1.賃貸として活用する
リフォームを施し賃貸として貸し出す方法です。
ただし老朽化が進んでいる場合は初期費用が大きくなることもあります。
●2.解体して土地として売却する
建物の状態が悪く修繕費が高額になる場合、解体して更地にする方が結果的に高く売れるケースもあります。
●3.空き家のまま買取してもらう
「片付けも修繕もできない」「すぐに現金化したい」
そんな場合は、不動産買取業者にそのまま売却する方法が最もスムーズです。
家財が残っていても、劣化していても、雨漏りがあっても、そのまま引き取れる業者もあります。
さいはん本舗では、こうした“困った空き家”の買取にも対応しています。
■空き家を相続したら「最初の3か月」が重要
相続直後は手続きが多い時期ですが、空き家の状態を把握し「放置しない仕組み」を作ることがとても重要です。
最初に行うべきポイントは次のとおりです。
1.現地の状況確認(雨漏り・外壁・庭木・荷物量)
2.鍵交換
3.近隣へのあいさつ(管理方針の共有)
4.固定資産税の確認
5.将来の活用方針(売却・賃貸・管理継続)を検討
これらを早めに整理すると、後から発生する損害やトラブルを大幅に回避できます。
■まとめ:「空き家は放置しない」が最大の対策
相続した空き家は、思っている以上に手間とリスクが伴うものです。
しかし早い段階で方針を決め、適切に管理するか、もしくは売却・活用を考えることで、その負担は大幅に軽減できます。
さいはん本舗では、
・家財が大量に残ったままの空き家
・老朽化した空き家
・遠方で管理ができず困っている空き家
・相続直後でどうすればよいか分からない空き家
こうしたお悩みにすべて対応しております。
「相続したけれど放置してしまっている」「管理が限界」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。空き家が“負担”になる前に、最適な解決策をご提案いたします。