皆様こんにちは、岩手県(盛岡市・滝沢市・矢巾町・紫波町・花巻市・北上市・金ヶ崎町・奥州市・一関市・その他エリア)で中古住宅の買取再販を行っている、さいはん本舗です。
相続のご相談を日々いただくなかで、必ずといっていいほど耳にするのが次の言葉です。
「うちは仲が良いから相続でもめることはないと思う」
――しかし、相続トラブルの多くが、実は“仲の良い家族”で起きていることをご存じでしょうか?
私たちは現場で繰り返し目にしてきました。
同じように家を相続し、同じような家族構成であっても、
「揉める家族」と「揉めない家族」には決定的な違いがあります。
今回のコラムでは、その違いと、今日からできる相続対策をわかりやすく解説します。
■ 1. 揉める家族の特徴①:事前の“話し合い”がほぼゼロ
揉める家族の最も大きな特徴は、
事前にほとんど話し合っていないことです。
特に多いケースがこちら:
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「親が残した家をどうするか」について誰も具体的に考えていなかった
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相続人同士が“自分はこうなるだろう”と勝手に期待していた
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遺言書がない
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親の意思が曖昧のまま
この状態だと、いざ相続が始まった途端に、
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「私は住んでいたから家がほしい」
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「売って現金で分けたい」
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「弟ばかり優遇されて不公平だ」
という“解釈のズレ”が一気に噴き出します。
そして相続トラブルの大半は、遺産の金額そのものより、
「自分だけ損をしている気がする」
という心理から起きています。
仲が良くても揉めるのは当然なのです。
■ 2. 揉める家族の特徴②:不動産の価値を正確に理解していない
不動産は、相続財産の中でも最も評価が難しい資産です。
固定資産税評価額
路線価
不動産の実勢価格
解体費用
リフォームの可否
管理コスト
売却までの期間
これらを含めて正確に計算できる人は専門家でも多くありません。
そのため、よく起きるのが、
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「思ったより安い(または高い)」
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「リフォーム代や修繕代が別にかかるなんて知らなかった」
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「空き家の維持費がこんなに高いとは思わなかった」
という“価値の誤認”です。
価値の認識が違えば、当然、分け方でも揉めます。
■ 3. 揉める家族の特徴③:“想い”を軽視している
相続では、数字だけでは語れない“想い”が必ずあります。
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長男が親と同居して世話をしてきた
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次女が遠方から何度も帰省して手伝っていた
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親が特定の子に何かを託していた
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実家に対する思い入れの強さが人によって違う
これを“なかったこと”にして金額だけで割ろうとすると、
ほぼ100%の確率で不満が生まれます。
相続の現場でよく聞くのが、
「お金の問題じゃない。気持ちの問題だ」
という言葉です。
■ では、揉めない家族には何があるのか?
ここからは、揉めない家族に共通する3つの特徴を紹介します。
実は非常にシンプルですが、この3つがあるだけで相続は驚くほどスムーズになります。
■ 1. 揉めない家族は「親の意思」が明確
揉めない家庭には、親の意思がはっきりしています。
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「家は売って現金で分けてほしい」
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「長男に家を相続させたい」
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「空き家になるくらいなら早めに手放してほしい」
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「自分が亡くなった後に子ども同士で揉めてほしくない」
こうした方針が事前に家族へ伝わっているため、
相続人同士の捉え方にズレが生まれません。
遺言書や家族信託を活用している家庭は、ほぼ揉めません。
■ 2. 揉めない家族は「専門家を早めに入れる」
揉めない家族ほど、早い段階で専門家を入れています。
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不動産会社
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司法書士
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税理士
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行政書士
相続は法律・税金・不動産価値のすべてが絡むため、
素人だけでは絶対に判断できません。
逆に早めに専門家が入ることで、
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遺産の価値が明確になる
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公平な分割案を提案できる
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家族の不信感がなくなる
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誰かの“勝手な解釈”が消える
というメリットがあります。
■ 3. 揉めない家族は「不動産を長く残そうとしない」
意外かもしれませんが、
相続トラブルの多くは“空き家を残し続けること”から生まれます。
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誰が管理するか
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維持費を誰が払うか
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売るのか、貸すのか、解体するのか
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実家を手放す罪悪感
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利用しない家の劣化
こうした問題が長引くほど、相続人同士の軋轢は増える一方です。
揉めない家族は、迷わずこうします。
「使わない家は売る。早いほど良い」
これは現場にいる私たちが強く実感していることでもあります。
■ さいはん本舗が相続トラブルを防ぐためにできること
私たちは、岩手県内で中古住宅の買取再販を行う専門会社として、
相続で悩むご家庭の“不動産の出口”をつくるお手伝いをしています。
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相続した空き家の価値を知りたい
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売却とリフォームのどちらが良いか知りたい
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家の維持費が負担になっている
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他の相続人と方針が合わない
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不動産を早く手放したい
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遺品整理や家財処分もまとめて相談したい
こうしたご相談はすべてワンストップで対応できます。
相続は、一度こじれると修復がとても難しい問題です。
しかし、早めの対策さえあれば、
家族関係を壊さずに不動産を整理することは十分に可能です。
■ まとめ:相続は“話し合いが早いほど家族が守られる”
相続で最も大切なのは、
① 親の意思を明確にしておく
② 不動産の価値を正しく把握する
③ 空き家を長く放置しない
この3つです。
どれか一つでも欠けると、
“仲の良い家族”であっても簡単に揉めてしまいます。
私たちさいはん本舗は、
岩手の相続不動産について“最初に相談される存在”でありたいと考えています。
相続は「誰にでも起こること」だからこそ、
悩み始めたタイミングでご相談いただければ、
トラブルを未然に防ぐお手伝いができます。
どうぞお気軽にご相談ください。