― 手放したら、心まで軽くなった話 ―
「親が住んでいた家を売るなんて、冷たいのかな…」
これは、私が相続した実家のことで、
ずっと頭の中で繰り返していた言葉です。
相続したのは、誰も住まない“実家”
父が亡くなり、相続したのは盛岡市郊外にある一戸建て。
築30年以上で、しばらく空き家になっていました。
私はすでに結婚を経て離婚し、
子どもと二人で賃貸暮らし。
正直、
「いつか使うかも」
「売るのは親に申し訳ない」
そんな気持ちで、何も決められないまま時間だけが過ぎていました。
放置して気づいた“見えない負担”
最初の1年は、
「とりあえず置いておこう」で済みました。
でも現実は、
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固定資産税の支払い
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冬の水道凍結対策
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草刈り・雪かき
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近所からの「大丈夫?」という視線
誰も住んでいないのに、
手間とお金だけがかかる家になっていたのです。
「売る」という言葉に感じた罪悪感
周囲からは
「売ったら?」
「もったいないよ」
色んな声がありましたが、
私自身が一番引っかかっていたのは、
親の家を売る=親を否定すること
のように感じていたことでした。
だからこそ、
売る前提ではなく“相談だけ”
というスタンスで不動産会社に話を聞いてみることにしました。
初めて知った「買取」という選択肢
相談して初めて知ったのが、
「仲介で売る」以外に
「そのまま買い取ってもらう」方法があること。
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リフォームしなくていい
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中の荷物が残っていてもOK
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近所に知られず進められる
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いつ売るか自分で決められる
「こんなに負担が少ないなら、
もっと早く知りたかった…」
正直、そう思いました。
売却後に感じた“本当の変化”
実家を手放して一番変わったのは、
気持ちでした。
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固定資産税を気にしなくていい
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管理の予定を考えなくていい
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「あの家どうしよう…」と悩まなくていい
何より、
「決断できた自分」に、少し自信が持てた
これが一番大きかったかもしれません。
売ったからこそ、次の選択ができた
実家を売ったお金は、
贅沢に使ったわけではありません。
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生活の予備資金
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子どもの将来のための貯蓄
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将来の住み替えの選択肢
**“身軽になったからこそ考えられる未来”**が、
やっと見えるようになりました。
相続不動産は「持つこと」が正解じゃない
この経験を通して思うのは、
相続した家は
**「守らなければいけないもの」ではなく、
「選んでいいもの」**だということ。
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住む
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貸す
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売る
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今は何もしない
どれも間違いじゃありません。
でも、
何も知らないまま放置することだけが、
一番つらい選択でした。
同じように悩んでいる方へ
もし今、
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相続した家をどうするか決められない
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売ることに罪悪感がある
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誰にも相談できずにいる
そんな状態なら、
「決める」必要はありません。
まずは
「知る」だけでいいと思います。