相続した空き家を放置するとどうなる?リスクと早めの対策を徹底解説

皆様こんにちは、岩手県(盛岡市・滝沢市・矢巾町・紫波町・花巻市・北上市・金ヶ崎町・奥州市・一関市・その他エリア)で中古住宅の買取再販を行っている、さいはん本舗です。

今回は、私たちが日々のご相談の中で最も深刻だと感じるテーマ、
**「相続した空き家を放置し続けるリスク」**について詳しくお話しします。

相続物件は、多くの方にとって “いつか考えればいいこと” と後回しにされやすい分野です。しかし現実には、空き家は 放置すればするほど損をする しくみになっており、気づいた頃には想像以上の負担を抱えてしまうケースが後を絶ちません。

ここでは、実際に岩手県内でも多発している空き家放置の問題点、そして早めの対策がどれほど重要かをわかりやすくまとめていきます。


◆1. 放置された空き家に起こる“年々進む劣化”

家は人が住まなくなると、驚くほど急速に傷んでいきます。

・換気ができないため湿気がこもる
・カビや腐敗菌が繁殖する
・給排水管が劣化し、破損や漏水が発生する
・屋根や外壁が雨風によって一気に痛む

特に岩手県は降雪・凍結の影響が大きいため、冬季のダメージは深刻です。
“空き家になって1年目” から、内部環境は住んでいる家と大きく変わり、修繕費は年単位で膨れ上がります。

最悪の場合、**「解体すべき状態」**にまで deteriorate(悪化)してしまい、数百万規模の出費が必要になることも珍しくありません。


◆2. 固定資産税が上がる可能性【特定空家の指定】

空き家を放置し続けると、市町村がその物件を「特定空家」と認定する場合があります。
例えば以下のような状態が対象です。

・倒壊の危険がある
・ごみが散乱し衛生上の問題がある
・景観を著しく損なっている
・周辺住民に迷惑をかけている

この指定を受けると、通常は住宅用地の特例により 固定資産税が6分の1 になるはずが、それが 解除されて最大6倍 に跳ね上がります。

雪害で屋根が落ちている、草木が生い茂っている、といった岩手県内でもよく見られるケースは、特定空家の候補になりやすいため注意が必要です。


◆3. 近隣トラブルと責任リスク

空き家の相談で最も多いのが「近隣から苦情が来てしまった」というケースです。

・雑草や木が敷地境界を越える
・害獣(ハクビシン・ネズミ)が住みつく
・積雪で屋根や塀が崩れ、隣家を破損
・放火・不法投棄の被害

これらが起きた場合、所有者(相続人)が責任を負う可能性があります。
とくに積雪地域特有の “雪害” は、住む人がいなくても毎冬確実にリスクが発生します。


◆4. 売却価値が年々下がり続ける

空き家は、放置すると劣化し、土地の評価も下がり、結果として売却価格も下がります。

「いつか使うかもしれない」
「兄弟で相談がまとまるまで待とう」

こうした理由で5年、10年と置いてしまうと、買い手はつきづらくなり、リフォーム費用も跳ね上がり、最終的に 売ること自体が困難 になることもよくあります。

岩手県でも、放置期間が長いほど買取額が大きく低下する傾向ははっきりしています。


◆5. 相続放棄は“解決”ではなく、手続きにも期限あり

相続した空き家が負担だと感じたとき、多くの方が真っ先に考えるのが「相続放棄」です。
しかし、相続放棄には次のような注意点があります。

・相続開始を知ってから 3ヶ月以内 に手続きが必要
・家だけでなく、すべての相続財産を放棄することになる
・相続放棄しても、管理責任が残るケースがある
・兄弟や親族に負担を押しつける結果になることも

つまり相続放棄は万能の解決策ではなく、状況によってメリットとデメリットが大きく変わります。


◆6. 早めに“出口戦略”を作ることが最大の対策

空き家放置の最大の問題は、時間がたてばたつほど状況が悪化することです。

そのため、多くの相続相談を受けてきた経験から言えるのは、
「相続した段階で、早めに方向性を決めること」
が何よりも大切だということです。

たとえば…

・売却する
・買取に出す(修繕不要で最短の方法)
・賃貸として活用する
・部分リフォームで価値を保つ
・解体して土地として運用する

これらの選択肢は、放置期間が短いほどメリットが大きくなります。

とくに
“現状のまま買取” は、迅速な解決を希望する相続者の方にとって高い安心感がある方法で、岩手県内でも需要が伸びています。


◆7. 空き家問題は「家族の問題」でもある

相続した物件の扱いは、兄弟・親族間で意見が割れることも非常に多いテーマです。

・感情の問題
・思い出の問題
・経済的な負担への意識の差
・将来設計の違い

こうした複雑な事情が重なるため、相続不動産は “話し合いづらい” 分野と言えます。
ですが、結論を先延ばしにすればするほど、管理費用やリスクは確実に増えていきます。

空き家問題は、「家族の負担を軽くする」という側面からも早めの整理が非常に有効です。


◆8. まとめ:空き家を守るのではなく、未来を守る選択を

空き家の放置は、所有者にとって大きな負担を生むだけでなく、地域や周囲にも悪影響を及ぼします。

・劣化による修繕費の増加
・特定空家で税金が最大6倍
・近隣トラブルや雪害などの責任
・資産価値の大幅下落
・相続手続きの遅延による複雑化

これらのリスクを防ぐ一番の方法は、
“早めの判断・早めの相談” です。

さいはん本舗では、
・相続した空き家の査定
・現状のままの買取
・家財残置物ありの買取
・相続相談のアドバイス
など、さまざまなケースに対応しています。

相続は人生で何度も経験するものではありません。
だからこそ、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
大切なご家族の資産を守り、無駄な負担を増やさないための最適解をご提案いたします。

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